小林 篤典(こばやし あつのり)
1970年生まれ おとめ座
血液型はB型
趣味はランニング。42歳から走り始め、フルマラソン最高タイムは48歳時の富山マラソンで3時間48分48秒
岐阜県多治見市出身
保有資格
シニア・プライベートバンカー
富裕層・経営者の方を対象に、一族の資産形成・資産保全・資産承継・事業承継を包括的に支援するプロフェッショナル資格です。資格保有者の多くがメガバンク・信託銀行・大手証券会社に所属しており、個人事務所での保有者は稀有です。2024年9月時点の資格保有者は308人となっています。
CFP®
ファイナンシャルプランナー(FP)の最上位の国際資格です。FPは、一人ひとりの将来の夢や目標の実現に対し、お金の面で様々な支援をする専門家です。「家計のホームドクター®」とも呼ばれています。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
国家資格であるファイナンシャル・プランニング技能士の最上位資格です。CFP®と同等の資格です。
私の経歴 と 私の想い
小学校・中学校・高校と、岐阜県多治見市で育ちました。東京の大学を卒業後、精密機器メーカに就職し栃木県に住まいを移します。その後、30歳でソフトウェア会社に転職。その後、36歳で自動車メーカーに転職し地元に戻ります。ソフトウェアエンジニアとしての経歴が長い中で、200人を超える部の人事・経理・総務を担当するマネージャーも経験しました。お金に関係する知識と経験を積み、現在も同社に勤務しつつ、地元の岐阜県東濃地域の皆様のお役に立つために、「資産形成・資産承継パートナー」として活動しています。
金融資産運用の価値について
父の定年退職後しばらくして変額年金や高コストな投資信託を購入していたことを知ります。金融機関の手数料目当ての典型的な退職者向けアプローチであったようです。当時は自分に知識や経験が少なく、助けにならなかったことを今でも悔やんでいます。私自身は、20代に少額の投資信託やミニ株投資からスタートし、インターネットバブル崩壊やリーマンショックなどの大きな波も経験しながらも、NISAやiDeCoなどの制度を活用しつつ、長期間の積立投資を継続しています。預貯金だけの場合と比べると大きな差が生じていると思います。金融資産運用の領域は、FPの専門分野の中では最も得意としている領域です。
親の資産管理(認知症対策の重要性)について
父は晩年認知症を患い施設で過ごしました。父の金融資産の多くは晩年の介護費用に充てられましたが、その解約手続きがギリギリのタイミングでした。父と一緒に複数の金融機関を巡り窓口で解約の手続きに行ったのですが、何とかサインをすることができたという状態でした。もしも認知症が進行していたら簡単に解約できなかったでしょう。その場合の手続きは非常に複雑になったことが容易に想像できます。人生100年時代と言われ、認知症は他人事ではありません。認知症発症前に発症後の資産管理の準備をしておくことは非常に大切だと考えています。
相続準備の大切さについて
父の相続を経験しました。贈与も経験しています。そして、多くのお客様の相続を見てきました。相続が「争族」となるのは、財産の大きさではなく、相続財産の種類と親族関係に基因します。誰にでも「争族」に直面する可能性があるということです。「争族」としないためには、生前の準備が大切であると実感しています。相続の話題は家族内で話しにくいと思いますが、被相続人(親)の想いを未来を担う相続人(子)に伝えていく大切な機会にもなります。認知症発症後や相続発生後では、できることが限られますので、健康なうちから準備を進めるとよいと考えています。
年金制度を知ることの大切さについて
2回の転職で企業型確定拠出年金・企業型確定給付年金・厚生年金基金等の各種企業年金の移管を経験しました。家族が個人事業主であることで、個人事業主向けの各種制度も体感してきました。また、公的年金は圧倒的な魅力があるので、できる限り若い頃から老後資金のことを意識して行動することが大事であると考えています。人生100年時代と言われる中、長生きはリスクの一つであることを知ってもらいたいです。また、公的年金には「遺族年金」や「障害年金」といった死亡リスクや障害リスクに対する保険としての位置づけがあることも多くの人に知ってもらいたいと考えています。
資産としての不動産の難しさについて
栃木県にて27歳で家を持ち、2回目の転職時に貸家にし大家となり、14年間貸家として継続的に賃貸収入を得た後に売却します。栃木の家を賃貸中の39歳のタイミングで地元多治見市に2軒目の家を持ちます。不動産の購入2回、賃貸、売却と経験をしたことになります。住まいとして不動産を所有することは生活を充実させることにつながると考えています。一方で、不動産に投資することや、相続税対策として不動産を購入することは、相場感や立地判断などの知識や経験が必要となる分野であり、分散投資が難しいので、安易に手を出すべきではないと考えています。
必要最低限の保険加入の重要性について
39歳の時に大病を経験していますが、それでも「必要最低限の保険に加入すべき」と考えています。日本の健康保険制度が充実していることが理由です。また、「保険は万が一のことが起こった時の保障」なので、「保険に貯蓄性や収益性を求める必要はない」というのが私の考えです。つまり、火災保険や自動車保険や小さなお子さんがいる場合の収入保障保険は必要ですが、医療保険はできる限り貯蓄で賄うことを考えて慎重に判断すべき、学資保険や個人年金は貯蓄性の要素が強いので必要性は低い、終身保険は相続時の遺留分対策や納税資金確保の用途が無いならば必須ではないと考えています。投資商品としての色合いが強い変額年金・変額保険や、外貨建ての年金・保険などは、特に慎重になるべきと考えています。貯蓄性や収益性を求めるのであれば、手数料率が低い金融商品が他にあるということです。一方で、安心感を得るために保険に加入しておきたいという考え方も理解しているつもりです。
事業承継の難しさについて
家族が勤めていた会社の社長が急死し、同社に勤めていた息子が承継したことがありました。個人の相続と事業承継が一気に巻き起こり、関係者が複雑に絡んで大変なことになりましたが、後継者の頑張りと周囲の力添えがあり無事承継されました。地域に必要な企業であったため、事業をスムーズに承継し経営を継続していくことの大切さを知りました。その後、ファイナンシャルプランニングや事業承継の知識を得たことで、事業承継対策として事前に準備できたことがたくさんあったことを知ると、経営者の方々に何らかの力になりたいと考えるようになりました。経営者は家族と会社が切っても切れない関係にあるという難しさがあります。そして、数十年に一度しか発生しない事業承継という大事なイベントにおいては、広い知識を持った支援者がいなければスムーズに事業承継することは困難です。未来を担う後継者に経営者の想いを託すためには、十分な承継期間を確保する必要があります。その際に頼りになる支援者が必要と考えています。
公正・中立であることの難しさと重要性について
父の金融商品購入の事例のように、保険や投資信託などの金融商品を販売することで利益を得る人からアドバイスを受けることはリスクがあると考えています。金融機関は利益を上げるために手数料の高い商品を売りたいという根底の考えがあることは致し方ないと思います。購入する側がもう少し知識を持つ必要があるとも言えます。私は、金融機関との距離感を適度に保つことが大切であると考えています。商品を売る立場の人に相談することによって、間違った方向に進んでしまう可能性があるからです。一方で、私自身は商品を販売することで利益を得ることは一切ありません。また、アドバイスに影響を与えるといけないので、金融商品を販売する人との利害関係も持たないようにしています。お客様のパートナーでありたいので、公正であること・中立であることを常に考え、真にお客様に価値のあるアドバイスをすることを大切にしています。そして、このような活動を通じて、父のような手数料ビジネスに狙われるような人を一人でも減らすことができたらと考えています。
「未来へつなぐ」について
あなたの想いと資産を未来へつなぐパートナーでありたいと私は考えています。私の父は多くを語らない人でした。父親と息子というのはそういうものかもしれません。父がどのような想いを持って私を育てたのかを聞くことなく、そして私は感謝の言葉を直接伝えることなく父の死を迎えます。次世代に想いをつなぐということは、実はそれほど簡単なことではないのかもしれません。ファイナンシャルプランナー、プライベートバンカーとして、資産や会社を未来へつなぐサポートをすることが私の仕事ですが、それ以上に大切なことは想いを未来へつなぐことだと考えています。資産という形のあるものをつないでいくだけでなく、そこに込められた想いという形のないものも合わせて未来につないでいく、そのようなお手伝いができたらと考えています。